前歯から8番目、奥歯のそのまた奥に生えてくる「親知らず」は、昔は普通の奥歯として使われていました。しかし、昔に比べてやわらかい食べ物が増えるなど食生活が大きく変わったことで、よく咬む必要がなくなり、顎が十分に成長しなくなりました。そのため、現代では親知らずがしっかりと生えてくるスペースがないケースが多く、横や斜め向きに生え、その痛みに悩まされる方が多いのです。
- 痛みや晴れがある
- 親知らずに痛みや腫れがあり、これが何度も繰り返すようであれば、抜いたほうが良いでしょう。
- 食べ物が挟まりやすい
- 食べ物が挟まって親知らずの隣の歯が虫歯になるなどの悪影響がある場合は、抜歯をおすすめします。
- 大きな虫歯がある
- いちばん奥にある歯なので、虫歯の治療が困難な場合があります。また手前の歯も虫歯にしてしまうことが多いため、虫歯予防のために抜歯することもあります。
- 上下のうち片方しか生えていない
- 顎が小さくて親知らずが正常に生えるスペースがないと、隣の歯を押すように傾いて生えることがあります。歯並びが乱れる原因になっている場合は抜歯をします。
- レーザー治療
- 咬み合せる歯がない状態が続くと咬む力が均等にかからず、歯や歯ぐきに余計な負荷がかかる可能性があるため、抜歯をする場合があります。
- 正しく生えている
- 親知らずに痛みや腫れがあり、これが何度も繰り返すようであれば、抜いたほうが良いでしょう。
- 上下の歯がきちんと
咬み合っている - 歯並びも正常で、咬み合わせもきちんとしている状態であれば、あえて抜くことはありません。
- 土台として可能性がある
- 親知らずの隣の歯に治療が必要となった時に、土台として使用する可能性がある場合などには、抜歯せず残しておくことがあります。
- 上下のうち片方しか生えていない
- 顎が小さくて親知らずが正常に生えるスペースがないと、隣の歯を押すように傾いて生えることがあります。歯並びが乱れる原因になっている場合は抜歯をします。
親知らず抜歯後の注意点
- ・当日は安静にする
- 抜歯後は出血しやすいため、飲酒や長時間の入浴など血行が良くなるような行動は避け、安静にしてください。
- ・抜歯直後の飲食は避ける
- 抜歯後もしばらくの間は麻酔が効いているので、唇や舌に感覚が戻るまでは飲食は避けましょう。
- ・抜歯でできた穴を触らない
- 抜歯でできた穴を舌で触ったり、うがいを何度も繰り返したりして、かさぶたを取らないようにしましょう。
- ・痛みや腫れが続く時は連絡を
- 抜歯後しばらくの間は、だ液に血が混ざることがありますが、次第におさまりますので心配ありません。もし、抜歯後1週間以上痛みや腫れが続く場合は、ご連絡ください。